カイル・ラウリーは新しいオフェンスで結果を残せるか

勝負、

 

カイル・ラウリー(トロント・ラプターズ)。

Instagram(Toronto Raptors@raptors)https://www.instagram.com/p/BQlWLeSDB0H/?taken-by=raptors

 

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・カムバック

各地で続々と2017-18シーズンの開幕戦が行われる中、昨季イースト3位のトロント・ラプターズもカナダでのオープン戦を待ちわびている。怪我人もおらず万全の状態で臨むラプターズにとって、今シーズンは新たな方向性にチャレンジする年になるかもしれない。その手綱を握るのはチームのベストプレーヤーであるカイル・ラウリー(Kyle Lowry,183センチ,93.0キロ)に他ならない。

 

NBA12年目を迎える31歳のカイルラウリーはオフにフリーエージェントとなりサンアントニオ・スパーズやフィラデルフィア・76ers、ダラス・マーベリックスと接触している噂が上がったものの、結局は3年1億ドルでトロントに残留することが決まった。昨季は右手首の手術による影響で21試合を欠場し(2/24~4/4)、クリーブランド・キャバリアーズと対戦したプレーオフ2回戦の2試合目で左足首を捻挫したことにより以降の試合をすべて見送るなど、怪我の話題がちらほらあった。

 

確かに欠場が目立った昨シーズンではあったが、それ以上にラウリーの衰えることのない良質なパフォーマンスは彼とラプターズとの再契約をポジティブな印象にした。60試合で先発し平均37.4分、22.4得点、FG成功率46.4%(7.1-15.3)、3P成功率41.2%(3.2-7.8)、FT成功率81.9%(5.0-6.1)、7.0アシスト、4.8リバウンド、1.5スティール、2.9ターンオーバーを記録。

 

得点(22.4)、FG成功率(46.4)、3P成功率(41.2)、リバウンド(4.8)でキャリアハイをマーク。また、3年連続のオールスター出場も果たすなど、キャリア的にはベテランの域に入りながらもスタッツ向上の勢いが止まらないのはすごいと思う。

 

シーズンハイの41得点(4分26秒)

 

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カイルラウリーは2015年からオールスターに出場しており、当時はNBA9年目の28歳だったため遅咲きの選手として例えられることが多い。特に昨季はキャリア11年の中で初めてFG成功率と3P成功率が4割を超えるなどまだまだ期待したい選手。アウトサイドからの攻撃はリーグトップレベルに達し、1試合当たり3.2本のスリーを沈めている。これはジェームズ・ハーデンやアイザイア・トーマスと並んでリーグ4番目の多さであり、ダミアン・リラードの2.9本やカイリー・アービングの2.5本よりも多かった。

 

Sports Illustrated(アメリカの有名なスポーツ週刊誌)は2017-18シーズンのNBAトップ100でラウリーを19位にランク付けした。20位はクレイ・トンプソン、18位はマイク・コンリーとなっている。また、SLAMもシーズントップ50の中でラウリーを26位にランク付けした。

 

今季のカイルラウリーへの期待が膨らむ一方で、やはりどうしても気になってしまうのはここ数シーズンで感じるラプターズの方向性。具体的には、好調なレギュラーシーズンとは裏腹にポストシーズンで苦戦すること。ラウリーとダマー・デローザンに大きく依存しているチーム状態と言っても当てはまるかもしれない。

 

もはやレギュラーシーズンでの成功がゴールのチームではないため、ラプターズはピックアンドロールやアイソレーションに頼り過ぎないオフェンスを組む必要があると思う。目指す方向としてはボストン・セルティックスやゴールデンステイト・ウォリアーズのようにアクティブなボールムーブメントを大事にした要素がオフェンスに入ってくるとラプターズはおもしろそう。1on1のシーンが目立つトロントはレギュラーシーズンでは戦えてもプレーオフでは通用しないことがここ数シーズンで明らかになったので、スペースやパスを意識した流動性の高いオフェンスに踏み込むときが来ている感じがする。

 

以下はカイルラウリーがラプターズでプレーした5シーズンにおける1試合当たりのチームアシスト数とレギュラーシーズンの勝ち星数。

 

カッコ内はリーグでの順位

シーズン アシスト数 勝数
16-17 18.5(30) 51
15-16 18.7(29) 56
14-15 20.7(22) 49
13-14 21.2(21) 44
12-13 21.5(20) 34

NBA.comより

 

上を見る限りチームアシスト数は多くないが、50勝以上を達成したここ2シーズンは特にリーグ最下位やワースト2となるなどアシストを度外視したオフェンスの方向性だったことが伺える。ただ、ここで確認しておきたいのは試合中のパスやアシストが多いこととチームが強いことはそれほど相関性がないという点。

 

現に昨シーズン最も1試合当たりのパスが多かったのはフィラデルフィア76ers(28勝54敗)、3番目はニューヨーク・ニックス(31勝51敗)となっており、逆に少ない28番目はヒューストン・ロケッツ(55勝27敗)、最下位はオクラホマシティ・サンダー(47勝35敗)である。1試合当たりのアシスト数に関しても2番目に多いのはデンバー・ナゲッツ(39勝42敗)、8番目にフィラデルフィア76ers(28勝54敗)、逆に少ない28番目はユタ・ジャズ(51勝31敗)、最下位はラプターズ(50勝31敗)である。

 

強いて言えば、アシストの多いチームはそのシーズンの成績が良い傾向がわずかにあるものの、勝敗を保証するほど強い相関性はない。これはレギュラーシーズンだけでなくプレーオフに関しても同様だ。

 

ラプターズの場合キャリア全盛期にいるラウリーとデローザンのパワープレイだけではある程度天井が見えてきたので、何かを変えてオフェンスの最大値を上げてほしいところ。アシストが多ければ勝てるというわけではないが、1試合当たりのアシスト数が上位15チームに入ったことはラウリー&デローザン時代にはラプターズは経験したことがないので試す価値はあると思う。だいたい1試合当たり22.5本以上のアシストを平均できれば上位チームに入るので今シーズンの見どころにしてみたい。パスが散らばれば新加入のC.J.マイルズのようなシューターも生き、ラウリーと強力なアウトサイドラインが出来上がる可能性もある。

 

とはいえ、今季も昨シーズンと同じようなオフェンス戦略かもしれないし、上で述べたようなボールムーブメントやパスの要素を取り入れたオフェンスを展開するかもしれない。いずれにしても、アウトサイドやアシスト、ゲームメイクの点でチーム最高の牽引役であるカイルラウリーがどんなバスケットを見せてくれるのか、楽しみ!!

 

流れのよう(32秒)

 

シーズンtop10(2分39秒)

 

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