アービングとゲイリー・ハリスを交換すな!ハリスの凄さとは何か


これぞ台頭、

 

ゲイリー・ハリス(デンバー・ナゲッツ)。

Instagram(Gary Harris@thats_g_)https://www.instagram.com/p/BWiWaR5hsGL/?hl=ja&taken-by=thats_g_

 

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・どこまで伸びるか

フリーエージェントだったポール・ミルサップを新しく迎え、センターのニコラ・ヨキッチを中心に新時代を築こうとしているデンバー・ナゲッツ。このオフはオールスターガードのカイリー・アービングが移籍するとか、しないとかで数多のトレードに関するうわさが流れており、ポテンシャルある若手が揃うナゲッツもその話題の霧の中でオフを過ごしている。もしトレードともなれば異常な成長を見せているゲイリー・ハリス(Gary Harris)を棚に置いたまま話が進むことはありえないだろう。

 

2017-18シーズンでNBA4年目となる22歳のゲイリーハリスは、2014年のドラフト全体19位でシカゴ・ブルズに指名されているが、当日のトレードによってデンバーと縁があった。シューティングガードの彼は毎シーズン一段抜かしでメキメキと成長しており、豊作といわれた2014年ドラフト組の中でも頭一つ抜けた活躍を見せているといっても過言ではない。ただ、昨季の序盤に鼠蹊部の痛みや足の負傷などがあり、その影響による離脱が続いたためレギュラーシーズンの約3分の1を欠場した。

 

ハリスは残りの57試合に出場し56試合で先発を担当。平均31.3分、14.9得点、FG成功率50.2%(5.6-11.2)、3P成功率42.0%(1.9-4.5)、FT成功率77.6%(1.8-2.4)、3.1リバウンド、2.9アシスト、1.2スティール、1.3ターンオーバーを記録。

 

怪我が原因で1試合当たりの平均出場時間が32.1分から31.3分へと減少したが、得点(14.9)、FG成功率(50.2)、3P成功率(42.0)、リバウンド(3.1)、アシスト(2.9)でキャリアハイを記録した。彼の3年間と比べてもFG成功率(30.4->46.9->50.2)と3P成功率(20.4->35.4->42.0)が理想的な右肩上がりを描いており、ドラフト19位にしては想像以上のポテンシャルを秘めていたというのが率直な感想。既に3P成功率はリーグ8位にランキングされている。

 

おお!!!(1分02秒)

 

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この193センチのシューティングガードほどセンスを感じさせる選手もそういない。シュートセレクションが良く、バスケIQも高いためナゲッツのオフェンスにぴったり合っている。それは数字上でも確かに分かることで、ゲイリーハリスがコートにいる間のオフェンシブレイティング(OR、100ポゼッション当たりのチームの得点指標)は上昇の一途をたどっている。

 

シーズン OR DR NR 勝数
14-15 94.8 107.6 -12.8 30
15-16 103.5 108.6 -5.1 33
16-17 115.0 114.0 +1.0 40

NBA.com

※DR:ディフェンシブレイティング、100ポゼッション当たりのチームの失点指標。

NR:ネットレイティング、OR – DR、プラスであればあるほど最高。

 

昨季のオフェンシブレイティング115.0ポイントというのは、合計1000分以上出場したナゲッツのメンバーの中でトップだ。リーグ3位の得点力を誇るナゲッツのオフェンスを上手く回す潤滑油としてハリスは高く評価されていいと思う。特にも、トランジション、スポットアップ、カットインの攻撃に関して目覚ましく向上していることが彼のオフェンスにおける存在感を大きくさせるものとなっている。

 

トランジション

シーズン Freq PPP PCT
15-16 21.4 1.22 76.4
16-17 18.7 1.38 91.8

NBA.com

※Freq:オフェンスにおいてその選手がそのプレーをする割合。

PPP:そのプレーを行ったポゼッション当たりの平均得点。

PCT:Percentileの略。PPPを基にした0.0~100.0までの分布。数値が高いほどその選手のポゼッション当たりの得点力が高いことを示す。ある程度のそのプレーの再現性を担保しつつ、選手間の相対的な順位を知ることができる(分かりにくくてゴメン)。

 

ゲイリーハリスはトランジションを得意の攻撃スタイルとしている。1回のトランジションにおける平均得点が増加し、そのスコアリング能力はケビン・デュラントやゴードン・ヘイワードと並ぶほど。昨シーズンはヨキッチとハリスの速攻を見る場面が多く、チームのオフェンスにテンポを与えていた。

 

スポットアップ

シーズン Freq PPP PCT
15-16 26.5 0.98 59.4
16-17 24.8 1.21 91.5

NBA.com

 

昨季はスポットアップシュートもかなり見られた。特にアウトサイドのキャッチアンドシュートが非常に多く、1試合当たり4.5本放つスリーのうち3.6本がキャッチアンドシュートに該当し、その成功率も46.6%と非常に高水準だった。ナゲッツはリーグ2位の平均アシスト数をマークしており、ハリスはゲームメイクだけでなくフィニッシャーとしても大いに活躍した。PCT的にはC.J.マッカラムやJ.J.レディックと同じようなランクとなった。

 

カットイン

シーズン Freq PPP PCT
15-16 9.8 1.27 61.3
16-17 12.2 1.39 76.9

NBA.com

 

カットインによるオフェンス割合が増加し、シュートの成功率も上がったことによってPPPも上昇した。クイックネスが良く、ボディコントロールにも秀でているためインサイドでもどんどん得点してほしいところだ。このカットインのレベルはトレバー・アリーザやトニー・スネルと同じくらいとなっている。

 

3年目にしてチームに馴染むオフェンスのカラーを早くも出しているゲイリーハリスだが、その質の高さというのはまた違った形でも見ることができる。

 

主要なシューティングガードの1~3年目のTS%

1年目 2年目 3年目
Gハリス 39.5 56.6 61.1
Jハーデン 55.1 59.8 66.0
Jバトラー 52.6 57.4 52.2
Bビール 51.5 50.7 52.1
Jスミス 47.8 51.5 58.5
Cマッカラム 52.1 53.4 54.4
Kトンプソン 54.5 53.3 55.5
Eフォーニエ 59.7 53.3 54.6
Dデローザン 55.4 53.0 50.3
Dウェイド 53.0 56.1 50.3
Eゴードン 59.3 57.1 56.6

NBA.com

※TS%:フィールドゴールとフリースローを考慮したシュートの成功率。

 

思い当たるところを並べてみたが、改めてゲイリーハリスの異常な成長ぶりが分かるはずだ。3年目にTS%が60%を越えているのは昨季シーズンMVP候補になったジェームズハーデンしかいない。だからとってゲームを支配するタイプのハーデンのような選手にハリスがなるとは思わないけども、特異な発展をしているのがとても興味深い注目の選手であることは確かだ。

 

そして、エースであるニコラヨキッチとのコンビも悪くない。ハリスとヨキッチは昨シーズンにチーム2番目となる長さの合計1180分の間同時にプレーしている。その間のオフェンシブレイティングは117.9ポイントを記録し、これは合計1000分以上出場したナゲッツの各コンビの中で2番目に高い攻撃力となっている(一番高いのはダニーロ・ガリナリとハリスの118.5ポイント)。彼らが出場した試合は27勝25敗の結果を出しており、これはNBAの世界でわずか22歳のこのコンビがこの先チームを勝ち越させるだけのポテンシャルを持っていることを示唆するものとなった。

 

加えて、昨季のハリスはFGを320本沈めているが、そのうち245本はアシストがついている。そのアシストのうちヨキッチは最も多い81本のパスを成功させている点から見ても、このデュオは強力なレーンといえる。ピックアンドロールが上手くなるとさらに良くなるだろう。

 

カイリーアービングとトレードという話になれば、ナゲッツはゲイリーハリス、ジャマール・マレー、ニコラヨキッチのうちだれか、もしくは複数を手放すことは避けられない。ただ、私としてはこの3人がコアメンバーとなってナゲッツを立て直すところを見たい。このメンバーでプレーオフ行ってくれ!!

 

キャリアハイの28得点!(2分22秒)

 

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