パスで魅せるビッグマン、ルーキー1stのニコラ・ヨキッチ


予想以上の、

 

ニコラ・ヨキッチ(デンバー・ナゲッツ)。

nikora

Photo by Garrett Ellwood/NBAE via Getty Images

 

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・ニコラヨキッチとは…

ジョージ・カールHCのもと57勝を挙げた2012-13シーズンを境にプレーオフから遠ざかっているデンバー・ナゲッツ。2015年のドラフト7位でポイントガードのエマニュエル・ムディエイを獲得し、新HCのマイケル・マローンは彼を先発として起用し続けたが今季は33勝49敗のウエスト11位でナゲッツのシーズンは幕を閉じた。マローンをHCに採用したことと大きなポテンシャルを秘めたムディエイをチームの司令塔として据えたという点ではナゲッツの転換期ともいえるシーズンだった。

 

そして、うれしいことに、シーズンを通して注目を浴びたナゲッツのルーキーはムディエイだけではなかった。2016年のオールルーキーファーストチームに選出されたセンターのニコラ・ヨキッチ(Nikola Jokic)もまた1年目から期待を上回る活躍を見せ、ルーキーチームの投票においては新人王のカール・アンソニー=タウンズ、ニューヨーク・ニックスのクリスタプス・ポルジンギスに次いで多いポイントを獲得した。

 

セルビア出身で21歳のニコラヨキッチは2014年のNBAドラフト2巡目41位でデンバーから指名を受けているが、2012年から所属しているセルビアのメガ・ヴィスラで昨季はプレーしクロアチアやスロベニア、ボスニア・ヘルツェゴビナなど近隣14ヶ国で構成されるABAリーグ(Adriatic Basketball Association)のMVPに選ばれた(平均15.4得点、9.3リバウンド、3.5アシスト、1.5スティール、FG成功率50.3%、3P成功率34.8%をマーク)。

 

ヨキッチは今季が始まる前にナゲッツと4年の契約を交わし、良いコンディションのままいよいよNBAに挑戦することになった。ドラフト時の評価としては208センチ113.4キロとサイズは十分でバスケットIQの高い選手ではあるが、身体能力やポストプレー、リバウンド周りのスキルは総じて1ランク下といった感じ。

 

わお!!(29秒)

 

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・良いねえ

ニコラヨキッチはこのルーキーシーズンで80試合に出場し55試合で先発。平均21.7分、10得点、FG成功率51.2%(3.8-7.5)、3P成功率33.3%(0.4-1.1)、FT成功率81%(1.9-2.4)、7リバウンド、2.4アシスト、0.6ブロック、1スティール、1.3ターンオーバーを記録した。

 

ゴール下でのプレーが思っていたよりも良く、フックショットなどのオフェンステクニックにも明るい。それでいてジャンプシュートも上手で深く振りかぶりしなやかに腕を返すフォームが印象的。アウトサイドの成功率が33.3%と悪くないのでゆくゆくはより効果的な武器に発展していきそうだ。

 

特にフォーカスしておきたい点は高いパスのスキル。パスが上手くサイズのある選手はそれほど多くはないが、どうやらヨキッチはその限られたグループの中にいるらしい。そのビッグマンのアシストがどの程度FGへ持ち込まれるのかをパーセント表示したランキングでは18.1%で堂々の5位。ブレイク・グリフィンやパウ・ガソル、マーク・ガソルといったNBAを代表するパワーフォワード、センターの選手との比較が可能なほど彼のアシストはインパクトのあるものだった。クリエイティブなノールックパスでチームを盛り上げる場面も多々あり、ヨキッチのパスセンスの高さも認識させたシーズンとなった。

 

今季合計1733分出場したニコラヨキッチが出場している間のプラスマイナス(得失点差)は+2.5ポイントでチーム唯一のプラスを残した(厳密にはエリック・グリーンが+6.4ポイントなのですが出場時間が7分なので除外しました)。

 

また、ヨキッチがコートにいるときのオフェンシブレイティング(100ポゼッション当たりにチームはどのくらい得点しうるかの指標)は104.2ポイント。これはナゲッツの主要なメンバーの中でケネス・ファリードの104.7ポイントに次ぐ高い値である。そして、ヨキッチがプレーしていない間のディフェンシブレイティング(100ポゼッション当たりにチームはどのくらい失点しうるかの指標)はチーム最低の109.1ポイント。つまり彼が出場していない間ナゲッツのディフェンスは総じて脆くなることが分かる。

 

得点、リバウンド、アシストは試合を重ねるごとに向上し、17試合に出場した3月は平均11得点、8.8リバウンド、3.2アシスト、5試合に出場した4月は11.6得点、10.8リバウンド、4アシストをマークした。ベストゲームは2月1日のトロント・ラプターズ戦。勝利したこの試合でヨキッチは30分出場し27得点(FG12-18)、14リバウンド、4アシスト、1ブロック、2ターンオーバーの大活躍を見せた。

 

27点ゲーム!!(3分13秒)

 

・ツインタワー

シーズンの終盤にマローンHCがヨキッチとユスフ・ヌルキッチのセンターコンビを同時起用する場面があった。アウトサイドを中心としたスモールバスケットが昨今のトレンドとされているNBAだけに興味深い起用法となったが、結論から言えばヨキッチとヌルキッチのコンビは上手く機能しなかかった。彼らの同時起用は7試合で行われ合計92分、その間のオフェンシブレイティングは96.2ポイントとなりナゲッツの平均102.7ポイントを大きく下回る結果となった。

 

ただ、オクラホマシティ・サンダーのスティーブン・アダムズとエネス・カンターのツインタワーが今季のプレーオフで上手く成功していたことを考えると、ナゲッツのその2枚看板の起用も引き続き気になるところ。オフェンスのポジショニングさえちゃんと連携できれば良いオプションになると思う。NBA2年目の21歳、ボスニアヘルツェゴビナ出身のユスフヌルキッチはクロアチアのチームメンバーとしてヨキッチも参加していたABAリーグに属していた経験を持ち、同じく2014年にドラフトエントリーしていることからお互いのコミュニケーションは悪くなさそう。

 

ヨキッチとムディエイの合わせはまだ試行錯誤といった印象なので来季に期待。若手だけでなくダニーロガリナリ、ウィルバートン、ケネスファリードといった中堅陣もどうプレーに絡んでいくのか次シーズンのナゲッツが楽しみですね!!

 

スゲー!(34秒)

 

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