最高のキャッチアンドシューター、クレイ・トンプソンに迫る


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クレイ・トンプソン(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)。

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Photo by Ezra Shaw/Getty Images

 

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・スプラッシュブラザーズの一角

NBA記録となるシーズン73勝9敗を挙げスティーブ・カーHCもコーチオブザイヤーに選出されるなど話題が尽きないゴールデンステイト・ウォリアーズ。プレーオフではステフィン・カリーが2度のアクシデントに見舞われたがチームはカンファレンスファイナルの切符を手にした。今回はその立役者ともいえるクレイ・トンプソン(Klay Thompson)をピックアップしてみる。

 

NBA5年目26歳のクレイトンプソンはカリーと共にスプラッシュブラザーズの一角としてレギュラーシーズン80試合で先発。平均33.3分、22.1得点、FG成功率47%(8.1-17.3)、3P成功率42.5%(3.5-8.1)、FT成功率87.3%(2.4-2.8)、3.8リバウンド、2.1アシスト、0.8スティール、1.7ターンオーバーを記録した。

 

ステフィン同様トンプソンもアグレッシブにアウトサイドの攻撃に関わり、レギュラーシーズンの合計3Pアテンプトは昨季の545本から100本以上増え650本になった。その成功数もキャリアハイだった239本から276本に増加し、屈指のシューターで知られているレイ・アレンが2005-06シーズンに達成した自己最多の269本を上回るほどのインパクトを残した。3P成功数402本のカリーは歴代1位だが、トンプソンも3位に食い込む圧巻ぶりだった。

 

22.1得点とFG成功率47%、3.8リバウンドはトンプソンのキャリアハイとなり、もとよりディフェンスの評価が高かった彼は今やリーグが誇るツーウェイプレーヤーといっても言い過ぎではないだろう。クレイがコートにいる間のオフェンシブレイティング(100ポゼッション当たりにチームはどのくらい得点しうるかの指標)はカリー(116.7)とドレイモンド・グリーン(116.4)に次ぐ115.4ポイントをマークするなどウォリアーズのオフェンスに欠かせないピースであることが分かる。

 

すごかったなあ(2分30秒)

 

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・最高のキャッチアンドシューター

201センチのクレイトンプソンはカリーのようにハンドリングで”魅せて”からスリーポイントを打つタイプではなく、むしろその逆でキャッチしてからすぐにリリースするタイプ。たとえボールを受け取ったスペースが狭くても抜群のクイックリリースを巧みに用い、跡形もなく皆の注意をシュートが入る音に傾けさせる様は職人芸ともいえる。

 

アウトサイドにおいてステフィンカリーがリーグ最高のプルアップシューターだとすれば、トンプソンはリーグ最高のキャッチアンドシューターだ。このレギュラーシーズンでカリーが放った1試合当たり平均6.4本のプルアップジャンパーとその成功数2.8本はどちらもリーグ最多(成功率42.8%)。反対にトンプソンが放った1試合当たり平均6.7本のキャッチアンドシュートとその成功数3.0本もまたリーグ最多(成功率44.1%)となった。

 

カリーが当たらなくてもトンプソンが、トンプソンが当たらなくてもカリーが、という試合がいくつも見られ、スプラッシュブラザーズがカバーするテリトリーの広さに何度も驚かされた。

 

スプラッシュ!(1分35秒)

 

・プレーオフ1、2回戦

シーズンMVPのカリーはプレーオフで2度離脱した。

 

4/16 vsヒューストン・ロケッツ1試合目、ハーフタイム1分前に右足首の痛み

 

4/24 vsロケッツ4試合目、ハーフタイム際に右ひざの痛み

 

カリーは2回戦の対ポートランド・トレイルブレイザーズでの4、5試合目に復帰してフル出場した以外は、プレーオフで上記のゲームしかプレーしていない(しかもどちらも前半のみ)。

 

MVPガードが抜け勝利を危惧されたチームのオールを託されたトンプソンはゴールデンステイトのファンが期待して仕方がなかったパフォーマンスを見事にこなしエースの復帰まで漕ぎつけた。

 

1回戦の対ロケッツ(4勝1敗)で平均34分、23.4得点、FG成功率44.6%(7.4-16.6)、3P成功率44.2%(3.8-8.6)、4.2リバウンド、3.4アシスト、1.4スティール、2.0ターンオーバーを記録。2試合目に34得点、快勝した4、5試合目はどちらも3P11の7をマークしチームのオフェンスを牽引した。

 

2回戦の対ブレイザーズ(4勝1敗)では平均38.4分、31得点、FG成功率49.5%(11.0-22.2)、3P成功率50%(5.6-11.2)、3リバウンド、2.4アシスト、1スティール、1.8ターンオーバーで文句なし。ロサンゼルス・クリッパーズを4連勝で撃破し波に乗るブレイザーズを寄せ付けなかった。

 

・オクラホマシティ・サンダーと激突

カンファレンス決勝でウォリアーズは優勝候補だったサンアントニオ・スパーズを下したサンダーと対戦する。レギュラーシーズンの成績はウォリアーズが3勝0敗としている。

 

2/6 116-108

クレイ18点(3P1-6)、カリー26点(3P1-9)

 

2/27  121-118 OT

クレイ32点(3P2-9)、カリー46点(3P12-16)

 

3/3 121-106

クレイ21点(3P1-7)、カリー33点(5-15)

 

これらの勝利の要因はステフィンが終盤に爆発するか、クレイ、カリー、ラッセル・ウエストブルック、ケビン・デュラントといった両チームの点取り屋以外のメンバーがどれだけ点を取ったかに左右されていた。

 

トンプソンはその3試合で平均36.1分、23.7得点、FG成功率52.6%、3P成功率18.2%となっており、チームを波に乗らせる得意のアウトサイドが封じられているかのように見える。

 

しかし、これはそれほど懸念するべき材料ではない。参考までに月別に彼の3P成功率を見てみよう。

 

KLthree

カッコ内は試合数

 

グラフから推測できるようにオクラホマと対戦した時期を含む2月から3月の頭までの間トンプソンはスリーポイントのスランプに悩まされていた。ちょうどその時期と試合がかぶっただけのことだ。

 

それをさらに裏付けるようにその3試合で最も打つ機会が多かったのはオープンな状況(ディフェンダーとの間が1.2~1.8メートル)でのスリーでその成功率は30%。次に多かったのはワイドオープンな状況(ディフェンダーとの間が1.8メートル以上)でのスリーでその成功率は0%だった。シーズンを通してそれぞれ42.6%、45.7%をマークしているのでスランプと重なったと考えるのが妥当だろう。

 

プレーオフにおけるトンプソンのアウトサイドの調子がかなり良いことは先に書いた通りで、もう少し詳しく見ていくと、オープンな状況でのスリーが最も多くその成功率は47.6%、次に多いのはタイトな状況(ディフェンダーとの間が0.6~1.2メートル)でのスリーで成功率36.8%、次がワイドオープンな状況でのスリーでその成功率64.7%を記録している。フリーでのアウトサイドはノリノリだ。

 

カリーが復帰したことによってトンプソンはさらにベターなシュートセレクションを選ぶことができるはず。今のところ考えれる範囲ではクレイのオフェンスに関しては問題なさそう。現実ではどうなるか…楽しみです!!

 

フー!!(30秒)

 

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