11月新人賞のクリスタプス・ポルジンギスはニックスをどう変えたか


期待を上回る、

 

クリスタプス・ポルジンギス(ニューヨーク・ニックス)。

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Photo by Nathaniel S. Butler/NBAE via Getty Images

 

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・クリスタプスポルジンギスとは…

悪夢の昨シーズン(17勝65敗)を経験し、今シーズンは現在10勝14敗としているニューヨーク・ニックス。昨季よりは”好調”な出だしとなったが、その要因には期待を上回るルーキーの活躍があることを忘れてはならない。2015NBAドラフト1巡目4位で指名されたクリスタプス・ポルジンギス(Kristaps Porzingis)だ。

 

北ヨーロッパに位置するラトビア共和国出身のポルジンギスはドラフト前までヨーロッパでプレーしており、2011年からジュニアチームで試合に出始めた。2012年から昨シーズンまではスペインのCBセビリア(Club de Baloncesto Sevilla)でプロとしてキャリアをスタートさせ、2014-15シーズンは平均21.4分11得点4.6リバウンドをマーク。FG成功率49.6%、3P成功率35.9%を残し、ビッグマンでありながらアウトサイドも上手い器用なプレーヤーとして評価されていた。

しかしながら、ヨーロッパでプレーしていた当時19歳のビッグマンを全体4位で指名したことを疑問視する声もあった。素質はあるもののNBAにすぐアジャストできるほどの即戦力ではなく、数年かけてだんだんと開花していくタイプだなあという感じ。

 

ドラフト時からサマーリーグ(1分35秒)

 

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・11月の最優秀新人賞に!!!!!!

221センチ108.9キロのそのビッグマンはドラフト時の評価をたった1ヶ月のプレーで覆した。クリスタプスポルジンギスはイーストの月間最優秀新人賞に選出された(ウエストからはドラフト1位のカール・アンソニー=タウンズ)。月間賞の数が新人王のポイントに大きく影響するから(例えば2015アンドリュー・ウィギンス同期最多の4回(11月、12月、1月、2月)、2014マイケル・カーター=ウィリアムズ同期最多の3回(11月、1月、3月)、2013ダミアン・リラード同期最多の6回(11月、12月、1月、2月、3月、4月))、彼は多くのNBAファンをよりエキサイトにさせる物語への一歩を踏み出したといえる。

 

月間最優秀新人賞を取るまで(2分39秒)

 

・ポルジンギスを分析

良い意味で期待を裏切っているクリスタプスは現在24試合を終えてすべて先発。平均27.7分14.1得点(FG成功率45%3P成功率35.4%FT成功率84.2%)8.6リバウンド1アシスト1.9ブロック1.9ターンオーバーを記録。リバウンドとブロックでチームリーダーかつカーメロ・アンソニーの21.1得点に次ぐスコアラーでもある(1試合当たり平均11.7本のFG、その内スリーは2.7本放っている)。ディフェンスが予想以上に良く、サイズがありながらスピードとクイックネスにも優れている。特にウイングスパンが長く、相手にとっては非常に厄介な存在だろう。

 

NBA.comによれば、ポルジンギスはディフェンスする相手のシュート率を-3.4%に低下させるとのこと。特筆すべきはリングから6フィート以内(約1.8メートル)になると-10.5%、10フィート以内(約3メートル)の場合は-9.4%に抑える。このポルジンギスのパフォーマンスはチーム成績にも表れており、ニックスの5フィート以内の被FG成功率はリーグ4位の54.5%(昨季は12位の56.9%)、5-9フィート以内の被FG成功率は30チーム中15位の38.8%(昨季は29位の42.1%)。加えて、チーム全体のディフェンシブレイティング(100ポゼッション当たりにチームはどのくらい失点しうるかの指標)ではリーグ17位の101.7ポイントで昨シーズンの28位107.2ポイントから大幅に改善している。これはまさに”ポルジンギス効果”と言えるのではないだろうか。

 

チーム第2のスコアラーで豊富な攻撃のバリエーションを見せしめているポルジンギスは、NBAのキャリアが始まってまだ24試合だが早くもチームにとって欠かせないオフェンスのオプションとなっている。スタータークラスではカーメロの次にボールを持ち、クリスタプスポルジンギスがオフコートのときのオフェンシブレイティング(100ポゼッション当たりにチームはどのくらい得点しうるかの指標)はチーム最低の94.6ポイント、。つまり、中でも外でもオフェンスのハブとなれる彼はニックスの攻撃を大きく支えているということだ。

ポルジンギスがオンコートでのプラスマイナス(時間帯での得失点差)はニックスの中で最も大きい+2(厳密にはクリアンソニー・アーリーが+26.7なんですけど、これまでの出場時間が合計27分なので除きました。アンソニーは最高の781分、ポルさんは664分出場しています)。ネットレイティング(オフェンシブレイティングとディフェンシブレイティングの差)はチーム唯一のプラスで+0.1。負けが先行しているチームで先発として出場しながらプラスを残すことは簡単なことではないだろう。

 

ダンク!(42秒)

 

・ベストゲームだっちゃ

ニューヨーク大注目のポルジンギスのベストゲームは、11月17日のシャーロット・ホーネッツ戦。31分出場しキャリアハイとなる29得点と11リバウンド1ブロック1ターンオーバーを記録。アウトサイド2の2で、17本のうち10本のFGを成功させ勝利に大きく貢献した。ちなみに現段階でダブルダブルはタウンズと同じくルーキー最多の10回達成している(リーグではアンドレ・ドラモンドの21回)。最近の5試合(1勝4敗)は平均26分15.2得点5.8リバウンド1.2アシスト1.4ブロック2.4ターンオーバー。シュートの成功率はFG51.7%、3P46.2%。とてもインパクトのある選手なので今後の期待が膨らんでしまいますね(‘◇’)ゞ

 

29得点のシャーロット戦(5分32秒)

 

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